「スマホを処分したいけど、初期化できない…」
「スマホの回収ボックスがあるって本当?」
iPhoneやAndroidスマホは、処分する前に初期化しないと、情報漏えい等のリスクがあります。
そのため、初期化できない場合はハンマーなどで物理的に壊すほか、データの完全消去サービスを提供しているリサイクルショップやキャリアショップを利用するのがおすすめです。
この記事では、iPhoneやAndroidスマホの諸主な処分方法やスマホを捨てる際の手順、スマホ廃棄時に初期化しない場合のリスクと初期化できない場合の対処法について紹介します。
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目次
要らなくなったiPhoneやAndroidスマホの処分方法3つ
iPhoneやAndroidスマホが不要になった際、どの様に破棄するのか迷いますよね。
スマホは「ベースメタル」といわれる鉄や銅、貴金属の金や銀、そして「レアメタル」といわれる希少な金属など、有害な物質や貴重な資源が含まれているため、燃えないゴミとして捨てることはできません。
ここでは、スマホの3つの処分方法を紹介します。
自治体の回収BOXを利用する
スマートフォンの処分をする場合、平成25年4月1日以降は小型家電リサイクル法の制定により、自治体が提供する回収BOXの利用が可能です。
多くの市町村が公共施設やスーパー・家電販売店、学校などに電子機器の回収BOXを設置しており、これを利用することで、環境にやさしく、適切にリサイクルされることが期待できます。
ただし、利用する前に、スマホのデータを完全に削除することが必要です。
回収BOXの詳細な場所については、各自治体のホームページなどで確認してください。
家電量販店やキャリアに回収してもらう
画像引用:ドコモ「自然環境保護活動」
もう一つの手軽な方法として、家電量販店や携帯キャリアの店舗を利用する方法があります。
多くの家電量販店では、古いスマートフォンの無料回収サービスを提供しており、特に新しいスマホの購入と同時に古いものを引き取ってもらうことができる場合が多いです。
また、ドコモ、au、ソフトバンクなどの大手キャリアも、ブランドやメーカーを問わず古いスマホの回収プログラムを実施しています。
新しいスマホの購入時に古いスマホを店舗に持ち込んだり、営業時間に店舗に持っていくことで、適切に処分してもらえます。
さらに、一部のキャリアでは、回収したスマホをリサイクルし、再利用する取り組みも行っているため、環境への配慮とともに新しいスマホの購入をサポートしてくれるのが特徴です。
中古ショップで売る
古いスマホをただ処分するのではなく、まだ価値があると感じる場合、中古ショップでの販売を検討するのも一つの方法です。
近年、スマホの需要が高まる中、中古のスマホも市場価値があります。特に、比較的新しいモデルや良好な状態のものは、高価買取が期待できることも。
中古ショップやリサイクルショップ、さらにはオンラインの買取サービスを利用することで、手間なく、そして適正な価格でスマホを売却することができます。
ただし、売却を検討する際は、必ず個人情報を完全に削除し、初期化を行うことが重要です。
また、スマホの状態や付属品の有無、箱や説明書が揃っているかなども、買取価格に影響するポイントとなるため、付属品がある場合はできるだけ一緒に持っていくようにしましょう。
スマホを捨てる際に必要な手順を紹介
スマホを処分する際には、ただ捨てるだけではなく、いくつかの重要な手順を踏む必要があります。
お主に、個人情報の保護や環境への配慮、さらには再利用のための手続きなどが理由に挙げられます。
ここでは、スマホを捨てる際に必要な手順を順に紹介していきましょう。
1.データのバックアップをとる
スマホを手放す前に、最も重要なステップの一つがデータのバックアップです。
スマホには貴重な写真、メッセージ、アプリのデータ、連絡先など、失いたくない情報がたくさん保存されています。
主な方法としては、iPhoneの場合はiCloud、Androidの場合はGoogleドライブなどのクラウドサービスを利用することやスマホをPCに接続し、専用のソフトウェアを通じてデータのバックアップを行う方法、 USBメモリや外部HDDなどの外部ストレージに手動でデータをコピーする方法があります。
iPhoneのバックアップ方法については、次の記事で詳しく紹介しています。
2.初期化する
スマホを処分する前のもう一つの重要なステップは、デバイスの初期化です。
初期化は、スマホ内のすべてのデータを完全に削除し、出荷時の状態に戻す作業であり、これにより個人情報の漏洩リスクを最小限に抑えることができます。
ここでは、iPhoneとAndroidスマホの初期化方法を簡単に説明します。
iPhone
- 「設定」アプリを開きます。
- 「一般」をタップし、下までスクロールして「リセット」を選択します。
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップします。
- 必要に応じて、Apple IDのパスワードやデバイスのパスコードを入力します。
- 「消去」をタップして、初期化を開始します。
Androidスマホ
- 「設定」アプリを開きます。
- 「システム」や「一般管理」などのメニューを選択します(メニュー名は機種やOSバージョンによって異なる場合があります)。
- 「リセット」や「初期化」などのオプションをタップします。
- 「工場出荷時の状態にリセット」や「すべてのデータを消去」などのオプションを選択します。
- 必要に応じて、デバイスのパスワードやPINを入力します。
- 指示に従って初期化を完了させます。
初期化を行う前には、必ずデータのバックアップを取っておくことを忘れないようにしましょう。
また、初期化後はデバイスにアクセスしても、以前のデータにはアクセスできないことを確認してください。
SIMカードやSDカードなどを取り外す
スマホを処分または売却する際、デバイス内のデータを初期化するだけでなく、SIMカードやSDカードなどの記憶媒体も取り外す必要があります。
特に、SIMカードやSDカードは個人情報やデータが保存されている可能性があるため、忘れずに取り外しましょう。
SIMカードの取り外し方
- スマホのサイドやトップにあるSIMカードトレイの小さな穴に、SIMカード取り出しツールまたは細いピンを差し込みます。
- 軽く押し込むとトレイが少し飛び出してくるので、それを引き出します。
- SIMカードをトレイから取り外し、安全な場所に保管します。
SDカードの取り外し方
- スマホの設定メニューから「ストレージ」や「メモリ」を選択します。
- SDカードのオプションをタップし、「取り外す」または「アンマウント」を選択します。
- SDカードが安全に取り外せる状態になったら、デバイスのSDカードスロットからカードを取り出します。
これらのカードを取り外した後、再利用する場合は、他のデバイスで使用することができます。
再利用しない場合は、適切に処分するか、必要なデータをバックアップした後にフォーマットしてから再利用や処分を検討しましょう。
マイナンバーカードを登録している場合は執行手続きをする
マイナンバーカードをスマートフォンに登録している場合、スマホを処分する前に、マイナンバーカードの情報をスマホから削除することが必須です。
これは、個人情報の漏洩を防ぐための重要な手順となります。
1.スマホにインストールされているマイナポータルアプリを開きます。
画像引用:デジタル庁(マイナポータル)
2.アプリ内のマイページから、マイナンバーカードの失効を選択します。
画像引用:デジタル庁(マイナポータル)
3.失効させたい電子証明書にチェックを入れて、始めるボタンを選択します。
画像引用:デジタル庁(マイナポータル)
4.スマホ用署名用電子証明書のパスワードを入力して、失効するボタンを選択します。
画像引用:デジタル庁(マイナポータル)
5.失効完了画面が表示されたらマイページへボタンを選択します。
画像引用:デジタル庁(マイナポータル)
6.マイナンバーカードの情報を削除した後、関連するアプリをスマホからアンインストールします。
7.新しいスマホや他のデバイスでマイナンバーカードを使用する場合、再度、カードの設定や登録を行う必要があります。
8.すべての手順が完了したら、スマホを初期化して、内部のデータを完全に削除します。
マイナンバーカードに関連する情報は非常に重要なため、これらの手順を念入りに行うことで、情報の漏洩や不正利用を防ぐことができます。
スマホを処分する際に初期化できない場合のリスクと対処法
スマートフォンを処分する際にデータの初期化は非常に重要ですが、何らかの理由で初期化ができない場合も考えられます。
ここでは、初期化しないリスクと初期化できないときの対処法を紹介します。
初期化しないリスク
初期化しないリスクとして、スマホに保存されている連絡先、写真、メール、アプリのログイン情報などの個人情報が第三者の手に渡る可能性があります。
この情報の漏洩は、不正利用や詐欺のリスクを高めるだけでなく、銀行アプリやクレジットカード情報が保存されている場合には、不正アクセスによる金銭的損害のリスクも考えられます。
さらに、SNSやメールアカウントのログイン情報が漏洩すると、アカウントが乗っ取られる恐れも出てくるため初期化はできるだけ行なうようにしましょう。
初期化できない場合の対処法
初期化ができない場合でも、ハンマーや専用の機器を使用してスマホのストレージ部分を物理的に破壊することで、データの復元を不可能にする方法があります。
また、一部のリサイクルショップやキャリアショップでは、データの完全消去サービスを提供しているため、これを利用するのも一つの方法です。
さらに、初期化はできないが中古ショップやフリマアプリで売りたい場合はスマホの[設定]→[セキュリティ]→[端末の暗号化]からデータを暗号化することも可能です。
暗号化されたデータは特定のキーなしには復元できないため、暗号化後にスマホをリセットすることで、データの安全性を高めることができます。
スマホを捨てる際のQ&A
スマホを捨てる際に関して3つのQ&Aを紹介します。
いらなくなった携帯は何ゴミに捨てればいい?
いらなくなった携帯電話を家庭のゴミとして捨てるのは適切ではありません。携帯電話には有害な物質や貴重な資源が含まれており、適切な処理が必要です。
多くの自治体では、携帯電話を「小型家電」として分別し、特定の回収日や場所での回収を行っています。
しかし、自治体によっては回収の対象外である場合もあるため、最寄りの市役所や区役所の公式サイトや資源ごみの分別ガイドを確認してください。
また、携帯電話のキャリアや家電量販店、中古携帯電話の買取店などでも、古い携帯電話の回収サービスを提供している場合があり、これらの場所で回収してもらうことで、適切にリサイクルや処分が行われます。
要するに、いらなくなった携帯電話は一般のゴミとして捨てず、自治体の指示に従って適切に処分するか、キャリアや家電量販店などで回収してもらうことがおすすめです。
Androidを強制初期化するとどうなる?
初期化を行うと、デバイス上のデータは完全に消去され、復元することはできません。
具体的には、アプリや設定、写真、音楽、動画、メッセージ、連絡先などデバイスの全ての設定が工場出荷時の状態に戻るほか、GoogleアカウントやWi-Fiのパスワード、壁紙、アラーム、通知設定などが削除されます。
ドコモやauのケータイリサイクルはキャリアが違っても処分してもらえる?
ドコモやauなどの大手キャリアは、他のキャリアで購入したスマートフォンや携帯電話もリサイクルプログラムの対象として受け取ってくれます。
具体的な受け取り条件や手続きはキャリアや店舗によって異なる場合があるので、事前に公式サイトで情報を確認するか、直接店舗に問い合わせるようにしましょう。
AndroidスマホやiPhoneを処分する際は初期化を忘れずに
スマートフォンや携帯電話の適切な処分は、環境保護や個人情報の保護の観点から非常に重要です。
自治体の回収BOXや家電量販店、キャリアのリサイクルプログラム、中古ショップなど、さまざまな方法で処分することはできますが、不要になったデバイスを捨てる際には、データのバックアップや初期化、SIMカードやSDカードの取り外し、そしてマイナンバーカードの登録解除などの手順を忘れずに行うようにしましょう。
特に、初期化できない場合のリスクは高いため、初期化が不可能である場合はハンマーや専用の機器を使用してスマホのストレージ部分を物理的に破壊することやデータの完全消去サービスを提供しているリサイクルショップやキャリアショップを利用するといいでしょう。
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