「iPhoneやandroidの急速充電のやり方は?」
「急速充電にデメリットはある?」
この記事ではスマートフォンやタブレットを急速充電する方法や急速充電に対応したデバイスと充電器の選び方、さらには充電を最適化するためのポイントを紹介します。
これにより、デバイスに合わせた充電器を選択できるほか、充電時間を短縮することが可能になります。
目次
急速充電とは?バッテリーが劣化するデメリットはある?
急速充電とは、通常の充電よりも大幅に短い時間で電池を充電する技術のことを指します。
「バッテリーが劣化する」「発熱する」とも言われますが、過充電を防止する機能が付いた充電器を使用すれば基本的にバッテリーは劣化しません。
この技術を用いることにより、充電時間は通常の半分から四分の一ほどに短縮され、スマートフォンやタブレットなどのデバイスをより早く充電し、再使用することが可能となります。
しかし、急速充電が可能なデバイスと充電器を使用している場合でも、必ずしも全ての状況で急速充電が適用されるわけではありません。
デバイスの電池残量や温度、使用状況によっては、安全性を確保するために充電速度が通常の速度に戻ることがあるので充電されないと感じたら使用環境を見直してみましょう。
急速充電は約1/2~1/4の時間で充電ができる
急速充電は、通常の充電時間がおおよそ2時間から3時間かかるのに対し、急速充電を利用すればその時間を約半分から四分の一、つまり30分から1時間程度に短縮することが可能です。
例えば、出かける前に急ぎ充電したいとき、移動中にスマートフォンの充電が切れてしまったときなど、時間を短縮して充電できる急速充電は大いに助けになるでしょう。
急速充電の種類
近年、様々な急速充電技術が開発されています。それぞれに特性や対応するデバイスが異なるため、ここではその主要なものについて解説します。
種類 | メーカー | 特徴 | 最大出力 | 対応デバイス |
Quick Charge | Qualcomm | スマホやタブレットで広く利用、最新版は15分で50%充電 | 100W | Samsung Galaxyシリーズ、LG、Xiaomi、Sonyなど、多くのAndroidスマホやタブレット |
SmartIC | 多数のメーカー | 需要に応じて最適な電流供給、デバイスへの過剰な電流を防止 | デバイス/充電器による | スマートフォン、タブレット、ラップトップ、ヘッドホン、Bluetoothスピーカーなど |
Voltage Boost | Anker等 | 充電ケーブルの長さによる影響を最小化 | デバイス/充電器による | USBで充電可能なほとんどのデバイスに対応 |
USB PD | USB Implementers Forum | 最大100Wの高電力出力、ラップトップやゲーム機等の高電力デバイスにも適用 | 100W | スマートフォンやタブレットだけでなく、MacBookやNintendo Switchなどのより電力を必要とするデバイスにも適用可能 |
Super Charge | Huawei | 非常に高速、最新版は20分で70%充電 | 135W | MateシリーズやPシリーズなど、特定のHuaweiデバイス |
Quick Charge(クイックチャージ)
Quick Chargeは、米国の半導体メーカーであるQualcommによって開発された急速充電技術です。この技術はQualcommのSnapdragonチップセットを搭載したデバイスに対応しています。
最新のQuick Charge 5は、最大出力は100Wと充電効率を大幅に向上させることが可能で、空のバッテリーを15分で50%まで充電することができるのが特徴です。
この技術は、主にSamsung, Xiaomi, LG, Motorola, ZTEなど、多くのメーカーがスマートフォン、タブレット、ワイヤレススピーカー、ヘッドセットなどに採用しているため、Quick Charge対応のデバイスが広く普及しています。
ただし、Quick Chargeを使用するためには、デバイスだけでなく充電器もこの規格に対応している必要があります。
対応していないデバイスや充電器で急速充電を試みると、充電効率が落ちたり、場合によってはデバイスに損傷を与える可能性があるため注意しましょう。
SmartIC(スマートアイシー)
SmartICは、特定のブランドまたは規格に限定されず、多くの充電器に組み込まれている技術です。
SmartICのが特徴として、れぞれのデバイスが必要とする最適な電流を自動的に検出し供給するため、デバイスは最も効率的な速度で安全に充電されます。
そのため、iPhoneやAndroid、タブレットなどのUSB機器に対して、適切な電力供給を行うことができます。
SmartICを備えた充電器を使用することで、充電中に発生する過熱や過充電などの問題を防ぎ、デバイスのバッテリー寿命を長く保つことも可能です。
しかし、この技術はバッテリーの急速充電を行うものではなく、バッテリーへの負荷を適切に管理するためのものです。それゆえ、SmartICを搭載した充電器が必ずしも急速充電を提供するわけではないため、選ぶ際はSmartICを備えた急速充電のできる充電器を購入するようにしましょう。
Voltage Boost(ボルテージブースト)
Voltage Boostは、主にAnker製品に見られる充電技術で、ケーブル内で起こる電圧の低下を補償し、常に最適な電圧を維持することで、効率的な充電を可能にします。
本来ならばUSBケーブルを通じて電力が伝送される際、ケーブルの長さや品質、接続部の抵抗などにより一部の電圧が途中で失われますが、Voltage Boostはケーブルの抵抗を克服したことでデバイスの充電が短時間で行うことができる仕組みです。
ただし、Voltage Boost技術を備えた充電器を使用する際には、デバイスがサポートしている最大電圧を超えないように注意する必要があります。
基本的にiPhoneやandroidなどのデバイスは、特定の電圧範囲内でのみ安全に動作するため、適切な充電器とケーブルを必ず用意しましょう。
USB PD(ユーエスビーピーディー)
USB Power Delivery(USB PD)は、USB接続を通じて最大100Wの電力を送ることができます。
100WあればAppleの新しいiPhoneやiPad、MacBook、多くのAndroidデバイス、Nintendo Switchなどの大きな電子機器も高速充電できるため様々な電子機器に利用できるのが特徴です。
USB PD技術を使用すれば高速充電だけでなく、1つの充電器でさまざまなデバイスを充電することができます。しかし、デバイスがUSB PDをサポートしていること、そして適切な充電器とケーブルを使用していることが必要なので、自分のデバイスが対応しているかは必ず確認しましょう。
Super Charge(スーパーチャージ)
Super Chargeは、主にHuaweiのスマートフォンで使用される急速充電技術です。
Huaweiの最新のスーパーチャージャーは、最大40Wの出力を持ち、0%のバッテリーを約30分で70%まで充電することが可能です。
Super Chargeのもう一つの利点は、充電速度が速いだけでなく、バッテリーの劣化を防ぐ点です。スーパーチャージャーは、バッテリーの温度を常に監視し、必要に応じて電力供給を調整することで過熱や過充電を防いでくれます。
急速充電をするために用意するものと設定
急速充電を活用するためには、ケーブルやアダプタを用意し、適切な設定を行う必要があります。
iPhone・androidともに、2〜2.4A(アンペア)と表示されている充電器であれば急速充電が可能です。
ここではiPhone・androidで急速充電をするために用意するものについて紹介します。
iPhoneで急速充電をするために用意するもの
・Apple USB-C-Lightningケーブル
・Apple 製の 18W2、20W、29W、30W、35W、61W、67W、87W、96W、または 140W の USB-C 電源アダプタもしくはUSB Power Delivery (USB-PD) 電源アダプタ
・iPhone8以降の端末
Appleの公式USB-C電源アダプタは20Wの出力があり、これを用いるとiPhoneを急速に充電することが可能です。
また、iPhoneは設定不要で急速充電が可能なため、適切な充電器とケーブルを用いて充電を開始すれば、自動的に急速充電が行われます。
androidで急速充電をするために用意するもの
・高速充電に対応しているAndroidスマホ
・Androidスマホに対応している2〜2.4Aの電源アダプタ
・高速充電に対応している充電ケーブル
Samsung GalaxyシリーズやGoogle Pixelシリーズ、Xiaomi Miシリーズ、Huawei PシリーズなどのAndroidデバイスで急速充電が可能です。
Huaweiの場合はSuper Chargeを、そのほかのandroidスマホの場合はAnker製品やSmartICを選べば基本的に急速充電ができます。
急速充電をする際は、バッテリーセーバーモードやエネルギー節約モードが有効になっていると、充電速度が低下することがあります。
デバイスの設定でこれらのモードが有効になっていないことを確認してください。
高速充電をするためのアイテムの選び方
高速充電器を選ぶ際には、次の3つの要素を考慮することで自分のライフスタイルやデバイスに合わせて購入することができます。
デバイスに対応した出力ができるか
高速充電を実現するには、自身のデバイスが対応する急速充電の規格に適した充電器を選ぶことが重要です。
例えば、Quick Charge対応のデバイスであればQuick Charge対応の充電器、USB PD対応のデバイスであればUSB PD対応の充電器を選ぶようにしましょう。
急速充電規格 | 対応デバイスの例 |
Quick Charge | Samsung Galaxy S10/S10+, LG G8, Xiaomi Mi 9 |
SmartIC | ほとんどのスマートフォンが対応 |
Voltage Boost | Anker製品など |
USB PD | iPhone 14/14 Pro, Google Pixel 7/7 Pro, Nintendo Switch |
Super Charge | Huawei Mate 20 Pro, Huawei P30 Pro |
持ち運ぶならサイズや重さが許容範囲か
持ち運びを考慮する場合、充電器のサイズや重さも重要な選択基準となります。
一般的には、モバイルバッテリーや壁差し込み式の充電器がありますが、どちらのタイプを選ぶかはニーズやライフスタイルに大きく依存します。
モバイルバッテリーは移動中でも充電が可能であり、大容量のものを選べば複数のデバイスを充電したり、一つのデバイスを何度も充電したりすることも可能です。しかし、大容量のものはその分大きく重くなるため、携帯性には欠けます。旅行や長時間移動が多い、あるいは緊急時のバックアップとして持っておきたい場合に適しています。
一方、壁差し込み式の充電器はコンパクトで軽量なものが多く、バッグやポケットにすっぽりと収まります。ただし、充電したいデバイスと一緒に充電器を持ち運びたい場合や、常に充電器を必要とする場合には、その小ささが逆に不便に感じることも。
これらを踏まえた上で、どの程度のサイズや重さが許容範囲内であるか、自分のライフスタイルや具体的な使用シーンを考慮し、最適な充電器を選びましょう。
複数デバイスがあるならポート数が多いか
充電器を選ぶ際、同時に複数のデバイスを充電する必要があるかも指標の一つです。
スマートフォン、タブレット、スマートウォッチ、ヘッドフォンなど、急速充電に対応したデバイスは増えており、これらすべてを同時に充電することが必要な場合もあります。
その場合、例えば、2ポート、3ポート、あるいはそれ以上のポートを備えた充電器を選ぶと便利です。
ただし、ポートの数が多いほど、充電器自体のサイズが大きくなる可能性があるほか、各ポートの出力による充電速度が違う場合があります。
全てのポートが急速充電に対応しているわけではないこともあるため、自分のニーズに最適な充電器を選びましょう。
端末別おすすめの急速充電アイテム
iPhoneとandroidでおすすめの電源ゲーブル・電源アダプターを紹介します。
iPhoneは純正のものが急速充電が可能なため、すでに持っている場合は買い替える必要はありません。
自分が持っていない場合は購入を検討するといいでしょう。
iPhone用電源ケーブル
商品名 | Lightning – USBケーブル(1 m) |
価格 | 2,780円(税込) |
メーカー | Apple |
iPhone用電源アダプタ
商品名 | 20W USB-C電源アダプタ |
価格 | 2,780円(税込) |
メーカー | Apple |
商品名 | Anker Nano II 65W |
価格 | 4,490円(税込) |
メーカー | Anker |
android用電源ケーブル
商品名 | Anker PowerLine Micro USBケーブル 1.8m |
価格 | 890円(税込) |
メーカー | Anker |
android用電源アダプタ
商品名 | Anker PowerPort 2 Elite |
価格 | 2,590円(税込) |
メーカー | Anker |
充電が早くなる方法は?急速充電したい場合のやり方
スマートフォンやタブレットの充電速度を上げるためには、以下の方法が有効です。
- 電源を切る、もしくは機内モードで充電をする
- 出力の高い充電器で充電する
- コンセントから直接充電する
- 放熱しながら充電する
- USB設定を「充電モード」にする
- 使用しないアプリを消す
それぞれ解説します。
電源を切る、もしくは機内モードで充電をする
電源を切ると、スマートフォンはバックグラウンドでの全ての処理を停止することで、充電器から供給される全ての電力がバッテリーへと直接供給され、結果的には充電が早く終わります。
また、スマートフォンを機内モードに切り替えることで、スマートフォンの無線通信機能が全てオフとなり、Wi-Fi、Bluetooth、携帯電話ネットワークなどの電力を消費する機能が一時停止します。
その他のアプリケーションやプロセスは引き続き実行されるため、電源を切るよりは充電速度が少しだけ遅くなる可能性がありるものの、機内モードに切り替えることで、通知を見逃すことなく、バッテリー充電を少しでも早めることが可能となります。
出力の高い充電器で充電する
急速充電に対応した出力の高い充電器を使用することで、充電時間を大幅に短縮することが可能です。
例えば、USB PD(Power Delivery)やQuick Chargeなどの急速充電規格を採用した充電器は、最大で20W以上の出力が可能なものもあります。
これらを使用すれば、同じ時間でも通常の充電器と比べて多くの電力をデバイスに供給することが可能です。
コンセントから直接充電する
USBポート経由よりも、コンセントから直接電力を取る方が電流が安定し、より高速に充電できる可能性があります。
そのため、急いで充電したい場合はパソコンのUSBポートから充電するのではなく、壁のコンセントから充電するようにしましょう。
放熱しながら充電する
デバイスが充電中に発生する熱は、バッテリーの効率を低下させ、結果的に充電速度を遅くすることがあります。
そのため、デバイスを冷却し、熱を効果的に放散することで、充電速度を向上させることが可能です。
通気性の良い場所で充電することや、ケースの取り外し、冷却パットを使用すると効率的に放熱できるでしょう。
USB設定を「充電モード」にする
Android端末の場合、USB接続時に表示されるオプションで「充電モード」を選択することで、充電を優先することができます。
これは特にPCなどにUSB接続した場合に有効で、データ転送モードやUSBデバッグモードなど他のモードよりも、充電を優先して効率的に行うことができます。
設定方法は次の通りです。
- AndroidデバイスをPCなどにUSB接続します。
- 通知パネルを下にスワイプして、USB接続の通知をタップします。
- 「充電モード」または「充電のみ」を選択します。
これにより、急速充電対応の充電器とケーブル、デバイスの場合は充電を優先し、可能な限り高速に充電を行います。
使用しないアプリを消す
使用しないアプリを削除することで、デバイスの内部ストレージを節約し、アプリのバックグラウンドでの動作によるバッテリー消費を抑制することができます。
これにより、デバイスの動作が軽くなり、充電の効率も向上する可能性があります。
注意点として、事前に削除するアプリのデータをバックアップしておくことが重要です。
また、プリインストールされているシステムアプリは削除できないことが多いですが、それらのアプリの中には無効化することで、アプリのバッテリー消費を抑制することができます。
急速充電するときの5つの注意点
急速充電するときは次の5つを注意しましょう。
- スマホや充電器が急速充電に対応しているか確認する
- 充電ケーブルが劣化していないか確認する
- 充電中に触らない
- 充電する回数を最小限に抑える
- 過充電を防止する機能が付いた充電器を利用する
スマホや充電器が急速充電に対応しているか確認する
充電器とスマホの両方が急速充電に対応している場合のみ、急速充電を行うことができるため、対応している充電規格を確認することが重要です。
また、急速充電に対応した充電器を使用しても、スマホが急速充電に対応していない場合、通常の充電速度でしか充電できないので注意が必要です。
充電ケーブルが劣化していないか確認する
充電ケーブルが劣化していると、充電速度が低下することがあります。
また、最悪の場合、火災やスマホの破損を引き起こす可能性もあるため、ケーブルに損傷や劣化が見られる場合は、新しいものに交換することをおすすめします。
充電中に触らない
急速充電は大量の電力をバッテリーに供給するため、スマホが高温になる可能性があります。
特に、ゲームや動画再生などの高負荷な作業を行いながら充電すると、熱暴走を引き起こしやすいです。
可能な限り充電中はスマホを触らずに充電するようにしましょう。
充電する回数を最小限に抑える
バッテリーの寿命は、充電・放電を繰り返す回数(サイクル)に影響を受けます。
急速充電を頻繁に行うと、サイクル数が増え、バッテリーの寿命が短くなる可能性があります。
したがって、バッテリー残量がある程度ある状態での充電、または必要なときだけ急速充電を行うようにしましょう。。
過充電を防止する機能が付いた充電器を利用する
充電器によっては、バッテリーがフルに充電された後も電力を供給し続け、過充電を引き起こす可能性があります。
これはバッテリーの劣化を早めるだけでなく、火災の原因ともなります。
過充電を防止する機能が付いた充電器を使用することで、これらのリスクを減らすことが可能です。
急速充電に関するQ&A
ここでは、急速充電に関するよくある質問とその回答をまとめています。
- 急速充電のデメリットは?
- 急速充電ができているか確認する方法はある?
- 低速充電を解除する方法はある?
- 急速充電器は一般的なUSB充電器とどう違う?
- どの急速充電規格が最も速い?
- 充電器が急速充電に対応していても、スマートフォンが対応していなければどうなる?
急速充電のデメリットは?
急速充電の一番のデメリットは、頻繁に行うと、バッテリーの寿命が短くなる可能性があることです。
大量の電流を短時間で送ることにより、バッテリー内部の化学反応が激しくなり、これが長期的にバッテリーの劣化を早める原因となります。
バッテリーの劣化を防ぎたい場合は過充電を防止する機能が付いた充電器を使用するといいでしょう。
また、急速充電によりデバイスが発熱することがあり、これが続くとバッテリーやデバイス本体に損傷を与える可能性もあります。
急速充電ができているか確認する方法はある?
急速充電が行われているかどうかを確認する方法は次の通りです。
- スマートフォンの通知バー: スマートフォンには充電中のステータスを示す通知が表示されます。多くの場合、スマートフォンは「充電中」「急速充電中」または「超急速充電中」などと表示されます。
- 充電時間を確認: スマートフォンのバッテリーが完全に充電されるまでの時間を確認することで、急速充電が行われているかどうかの目安となります。急速充電をサポートしているデバイスは、通常の充電と比べて著しく充電時間が短ければ急速充電ができていると考えられます。
- アプリを使用: 一部のアプリでは、充電速度をモニターし、充電電流を表示することができます。これにより、具体的な充電速度を確認することが可能です。
低速充電を解除する方法はある?
低速充電が選択されている場合、それは一般的にデバイスの設定や使用中の充電器・ケーブルが要因と考えられます。
急速充電ができない場合は次の3つの方法を試してみましょう。
- デバイスの設定を確認する: 一部のスマートフォンでは、バッテリーの節約策として低速充電が選択されることがあります。デバイスの設定メニューにて「バッテリー」または「電源」の設定を見つけ、そこで「充電モード」または「急速充電」のオプションが有効になっていることを確認します。
- 急速充電対応の充電器や充電ケーブルを使用する: 急速充電に対応した充電器・充電ケーブルを使用していることを確認し、そうでない場合は対応したものを購入することを検討してみてください。
- デバイスの問題を解決する: デバイスのソフトウェアやハードウェアに問題がある場合、低速充電が発生することがあります。デバイスのリセット、ソフトウェアの更新、または修理を検討してみてください。
これらの手順を踏むことで、低速充電を解除し、急速充電を可能にすることが期待できます。
急速充電器は一般的なUSB充電器とどう違う?
急速充電器と一般的なUSB充電器の主な違いは、充電速度です。これは、出力電力(ワット数)の差によるもので、一般的に急速充電器は出力電力が高いです。
USB充電器の出力は通常5V/1A(5ワット)ですが、急速充電器は出力が高く、QualcommのQuick Charge 4.0+規格では最大で20V/4.7A(94ワット)まで、USB Power Delivery規格では最大で20V/5A(100ワット)までとなります。
どの急速充電規格が最も速い?
急速充電規格の中で最も高速なものはSuperVOOC 2.0(65W)やUSB Power Delivery(最大100W)などとなっています。
ただし、使用するデバイスがこれらの規格に対応していなければ、その速度を引き出すことはできません。
そのため、最も速い充電規格を選ぶよりも、自分のデバイスに最適な規格を選ぶことが重要です。
充電器が急速充電に対応していても、スマートフォンが対応していなければどうなる?
急速充電に対応した充電器を使用しても、スマートフォン自体が急速充電に対応していない場合、そのスマートフォンは通常の速度でしか充電されません。
これは、急速充電を可能にする技術がバッテリーや電力管理システムに組み込まれているからです。
しかし、通常の速度で充電が可能であり、急速充電非対応のスマートフォンが壊れるといったことはないので安心してください。
まとめ
急速充電とは、スマートフォンやタブレットなどのデバイスの充電時間を大幅に短縮するための技術です。
主要な急速充電技術には、Quick Charge、SmartIC、Voltage Boost、USB PD、そしてSuper Chargeがあり、それぞれ特性と対応デバイスが異なります。
急速充電を使用するためには、急速充電に対応したデバイス、充電器、そしてケーブルが必要です。また、デバイスの設定を適切に行うことも重要です。
しかし、急速充電を使う際には注意点があります。急速充電はデバイスのバッテリーを劣化させる可能性があるほか、発熱や過充電のリスクがあります。
そのため、必要以上に頻繁に急速充電を行うのではなく、必要なときだけ行うようにし、デバイスや充電器が過充電防止機能を持っていることを確認するようにしましょう。
スマレンジャーはiPhoneやiPad、Android、タブレット、ゲーム機などの修理や故障トラブルを丁寧に対応します。
スマレンジャーは全国にあるので、急速充電の充電器やケーブル使っても充電が遅いなどの不具合や急速充電について質問がありましたら、お近くの店舗までお気軽にお問い合わせください!