iPhoneには、様々な機器が統合されている。
その中には、もちろん何かと使う機会のある電卓も入っている。
電卓の機能を搭載する上で必要とされるスペックも低いし、そもそもiPhone自体が高度な計算機のようなものなので、電卓程度なら特にiPhoneに無理を強いることなく、搭載することができる。
さて、一見不都合がないように思えるが、実は普通一般的な電卓に必ず有るであるボタンが欠けている。
実物を見たことが有る人なら分かるかもしれないが赤い「C」に対応するボタンが無いのだ。
この「C」とは「Clear」の頭文字で、普通の電卓においては「直前に入力した数値を消す」という意味を持っている。
例えば、「123456789」と入力して「C」を押した場合、最後に入力した「9」だけが消されて「12345678」と表示されるわけだ。
コレが無いと最後の一文字を消したいがために全て消し入力し直すことになり、結構不便な思いをする。
ところが、iPhoneの電卓に表示される「C」は一度タップすれば、入力した全ての数値が消去されてしまう。
入力をミスするたびに再度、全ての数値を入力しなおすのは手間がかかり効率が悪いので、最後の一桁ずつ消したいものだが、実は機能自体は備わっている。
ボタンをタップするのではなく、数値が表示されている部分を右か左のどちらかにスワイプするのだ、左右どちらにスワイプしても、最後の桁から1つずつ消去されていく。
コレで、最初からイチイチ入力し直さなくてすむ。
ちなみにこの数値が表示されている部分、スワイプではなく「長押し」をしてみるとコピーができる。コピーした際には上の方に黒地に白い字で小さく「コピー」と表示されるので分かりやすい。
このコピーした数値は勿論、メモやメールと言った他のアプリで「ペースト」して使用することができる。
反対に、「コピー」しておいた数値を電卓に「ペースト」することもできる。
また、電卓は、できるだけ素早く使用したいはずだ。
ホームからスワイプしてインストールされたアプリから探さなくても、画面を上にスワイプして表示される「コントロールセンター」からも起動できるので、例えばほかのアプリを使用し何かの作業をしている最中でも、素早く電卓アプリを起動することができる。
どうだろうか、なんとなく使用するだけでは勿体無い。
シンプルだからこそ1つ使い方を覚えるだけでグッと便利になるので、ぜひ使い方を工夫して欲しい。